鑑定師ブログ

TOKI先生 「易者が語る日常の名言集」41


2020年2月4日
占い師:

41 とりあえず、やるだけやってみる

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 帰り際、Q氏がファッション雑誌を持ってきてくれた。外回りのときに買ってきてくれたものだ。玉美氏は礼を言って受け取り読んでみた。読んでみてもあまりピンとくるものがない。いいと思うファッションや髪型はあっても玉美氏が目指しているものとは何かが違っている。何かが足りないのだ。Q氏は納得できない玉美氏をみて、これから西武デパートにでも行ってみるか、と声をかけた。
 デパートの紳士服売り場は平日の夜ということもあって人の出入りもまばらだ。Q氏は地下街に行けば仕事帰りのOLさんがいっぱいいるのに、とか言っている。この男はそういうことには詳しい。そして、OLさんに好感を持たれるにはあんな服がいい、こんなアイテムを持つといいとQ氏は説明してくれた。それでも玉美氏にはピンとくるものがなかった。それよりも店頭にあったカバとカエルをまぜたような謎のヌイグルミのオブジェが気になる。それを見て女子高生がかわいい、キモい、おもしろいといろんなことを言っていた。確かにシュールな見た目だが、なぜか心が和む。玉美氏は、着ぐるみでも着てみようかと考えていると、Q氏が鋭いことを口走った。「栄子さんに好かれたいんだろう」と。すると玉美氏は白目をむいて唸りだした。彼は核心を突かれるとこうなる。Q氏は土曜日にみんなで行く「劇団茶色いにぼし」の公演のとき、玉美氏は栄子さんを口説こうとしてると思っているようだ。確かにそれもないこともない。だがQ氏には今の二人の関係まで話していない。いっそQ氏にすべてを打ち明けようかと考えた。

 Q氏はいい人だ。玉美氏のためにそうまでしてくれるとは。これで玉美氏も見栄えがよくなるだろう。易の世界では「問題点に気づいたら、焦らずに一つ一つ改善していくことだ」とある。玉美氏は自分自身の問題点、ファッションセンスのなさに気がついて、改善しようとしている。いい心がけだ。しかし彼はまだ自分がどんな格好をすればいいのか分かっていない。本人は癒し系を目指しているようだが。
とは言え、本人に癒しの雰囲気が出ていなければ、癒しのイメージは伝わらない。どんな服をきようと自分のかもし出している雰囲気は変わるものでもない。ファッションのイメージと自分のかもし出す雰囲気がかみ合っている服でなければ似合うとは言えないのだ。オタクの青年が髪をのばしてアニメキャラのように見せようとしても、そうは見えないのと同じ。偉そうにしてる世界的ファッションブランドのデザイナーは言っている。「下品な服装は服だけが目につき、上品な服装は人物を引き立たせる」と。自分のかもし出す雰囲気を引き立たせる服装をすることが上品なファッションなのだ。
玉美氏は自分のイメージを変えたいらしい。もしそうならイメージカラーを演出するのもいいかもしれない。自分でイメージしているもののカラーを考えてその色の服を着るだけで人にあたえる印象は違ってくる。実際ふだんから暗いとか、怪しいとか言われる人は暗い色の服を着ている人が多い。服の色のイメージが本人のイメージにもなるからだ。自分のイメージを伝えたいなら、そのカラーを見つけることだ。






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