鑑定師ブログ

TOKI先生 「易者が語る日常の名言集」3


2019年5月7日
占い師:

3 若芽が大樹になるためにはいろいろなことを学ばなければならない

扉

 情報は意外なところからもたらされた。会社の仲のいい同僚Q氏(本名、府愚汰灸太郎(ふぐたきゅうたろう))が昨日演劇を観に行ったところ、園子嬢とバッタリ会ったという。それは下北沢の劇場で定期的に公演をしている「劇団茶色いにぼし」のオリジナル作品だ。園子嬢はその舞台に出演している海胆森邪鬼(うにもりじゃき)の大ファンとのこと。その話を聞いた玉美氏は会社のパソコンでその劇団を調べてみた。大きな劇団というわけではないが、そこそこ有名らしい。邪鬼の画像が出ていたので見てみるとそれほどイケメンというわけではない気がした。しかし、園子嬢がファンになるぐらいだ、観てみる価値はある。玉美氏は仕事帰りに公演を観に行くことにした。
 下北沢のそれほど大きくもない劇場は平日の遅い時間にもかかわらず席の8割が埋まっていた。作品の内容は爬虫類マニアの男の恋愛を描いたコメディで微妙な話だった。しかし、邪鬼の演じる主人公のライバル役の青年はかっこよかった。と言うより魅力的だった。外見は中国で出土したハニワに筆ペンでメイクするとこうなるだろうなというような感じだが、圧倒的な存在感を感じさせた。そしてなにより声がよかった。いや声じたいは銭形警部のような声なのだが、話し方や声のトーンは人の心を動かすものがある。彼の演技は公演が終わったあとも余韻が残るものだった。その後自宅へ帰った玉美氏は邪鬼と自分を比較してみた。彼は確かにかっこいいが、それは外見だけの問題じゃない。話し方やかもし出すオーラがかっこよく見せているのだ。彼のようなオーラを出せれば園子嬢は振り向いてくれるのだろうか? 玉美氏は自分も彼のようになりたい、かっこよくなって女の子にモテるようになりたいと考え、自分自身をみがく決意をした。

 自分を磨きたいって思うきっかけはいろいろなところからやってくる。尊敬できる人と出会ったときだったり、限界を感じたときだったり、本や映画に影響されることだってあるかもしれない。そのとき、心に浮かんだ衝動が成長させるチャンス、自分探しの旅の始まり。
 玉美氏はどちらかと言うと消極的で自分に自信がなかった。そんな彼が邪鬼に憧れたのは、邪鬼の存在感と自信に満ちた態度がこうなりたいと思う理想の自分に重なったからだろう。彼は園子嬢と出会ったことで自分の理想というのを意識しはじめた。だが、それを実現するためには、少し時間が必要だ。
玉美氏を易の世界で表現するなら「地上に出た小さな芽は、まだ幼く朦朧としている状態。大樹になるにはいろいろなことを学ばなければならない」彼が園子嬢のいる地上に出るには、まだ魅力が足りないのだ。いい男になるためにはもっと自分を磨く必要がある。それができたとき、彼は理想の自分に近づけるだろう。そこで最初にやることは、まず自分を知ること。今まで積み上げてきた実績を思い出して、自分というものを受け入れる。たったそれだけでも大きく変わることもある。「真の自分を知ることが未来を開きます」と弁護士の資格をとった金髪のコギャルも言っている。自分を磨くということは、自分を知ることから。それは自分の中で眠っているものをほんの少し解き放つだけ。






page top