鑑定師ブログ

TOKI先生 「易者が語る日常の名言集」19


2019年8月27日
占い師:

19 おおきな功績を収めたものに、人は惹かれ集まってくる

居酒屋

 発表会当日。場所は都内のイベント会場で行われた。参加した企業はおよそ20社、洗濯機や冷蔵庫などの家電製品がメインで㈱ヌリカベ電気からは『吸い取る金魚・マリーちゃん』と人工知能と音声機能を取り外した『吸い取るデメキン・チャミーちゃん』を発表した。会社としては『マリーちゃん』で掃除機の性能をアピールし、『チャミ―ちゃん』を売り込むつもりなのだ。予約の注文も受け付けることになっている。キャンペーンガールの岸部タネ嬢が客引きし、玉美氏とQ氏で商品の説明をしていく。この三人のコンビネーションで予想以上の売り上げをたたき出し、盛況のうちに発表会は終了した。
 発表会の帰り道、Q氏と二人で駅前の居酒屋で飲むことになった。思いの他いい結果になったのだ、うまい酒が飲めるだろう。
 居酒屋の座敷でQ氏はビール片手に発表会の感想などを語っていた。そしてQ氏は先週「劇団茶色いにぼし」の公演に行き、そこでまた園子嬢と会ったそうだ。園子嬢は友達と二人で来ていて、その後三人でお茶して帰ったらしい。今度一緒に行こうという話になったそうだ。最初は平然と聞いていた玉美氏も、だんだんと落ち着かなくなり、青ざめてきて、最後は白目をむいて唸っていた。Q氏は酒に毒でも入っていたのかと思ったが、正気に戻った玉美氏を見て安心したようだ。しかし玉美氏は落ち着かない。園子嬢がQ氏と一緒にいるところを想像しただけで体中が水虫になったような気がする。暇割嬢に言いつけてやろうか。Q氏は今度一緒に行くか?と誘ってきた。そして、栄子さんも誘おうと提案してきた。玉美氏が栄子さんと仲がいいということを彼は知っていたのだ。だったら暇割嬢も誘おうと提案した。この機会にQ氏が暇割嬢とくっついてくれたら玉美氏は園子嬢を口説ける。いろいろ複雑な心境だが、何となく楽しいことが起こりそうな気がする玉美氏であった。

 玉美氏は一つの仕事をやりとげた。大した仕事でもないかもしれないが、本人にとっては満足いく結果になったのだから。それは日々の努力が実を結んだと言っていい。努力とは行動すること。結果を出すために行動を起こすことなのだ。彼は掃除機を売るため動き回った。それが実績に繋がったのだから自信もついたはず。これを易の世界で表現すれば「大きな功績を収めたものに、人は惹かれ集まってくる」とある。今度はその自信を人に向ければ人間関係で悩むこともなくなるかもしれない。それは新しい自分になれるのだ。そのためには、人と会うこと。一緒に成功を祝ってくれる人もいるだろう。その仲間と楽しく騒ぐのもいい。今はただ成り行きにまかせて人に会い、思うとおりに動いていけばいいだけ。
 「友情に尊敬は伴う」と失踪した女性作家の夫が言っている。誰かと仲良くしたかったら、その相手から尊敬される人間になることが一番の近道。それに玉美氏は一歩近づいた。これで園子嬢とも少しは親密になれるかもしれない。






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