鑑定師ブログ

TOKI先生 「易者が語る日常の名言集」12


2019年7月9日
占い師:

12 大地に朝日が昇れば、新しい一日がはじまる

12朝日

 玉美氏が栄子さんと本気で仲良くなりたいと思ったのは、彼女の意外な趣味を知ったからだった。それは栄子さんと二人で㈱ギンギン加藤に営業で出かけたことから始まる。㈱ギンギン加藤は地元の大型電気店で玉美氏が営業担当をしている。玉美氏の会社の商品もメインで扱っていて、玉美氏が休んでいるとき栄子さんが新商品のカタログを届けに行った。そこで担当者の中村氏に気に入られたのだ。中村氏が言うには今後は玉美氏と二人で担当してほしいということ。そんなわけで玉美氏と栄子さんの二人は㈱ギンギン加藤を訪れた。
 中村氏は50近いおじさんでオカルトマニア。ホラーマニアの玉美氏とは話が合うのだ。そして実は栄子さんもオカルトマニアだった。「怖い話」や「都市伝説」が大好きらしい。まさか彼女が同じ趣味を持ってるとは思わなかった。今回は妖怪の話でさんざん盛り上がり、何だかんだと居座りつづけて店を出たのは6時過ぎ。会社には戻らず直帰ということになったが、玉美氏は「もっと彼女と話がしたい」と思った。それは「趣味が合う」という理由だけではなく、楽しいのだ。時間が経つのも忘れるくらいに。玉美氏は思い切って、「時間も早いので食事がてら飲みに行こう」と誘ってみると、彼女はOKしてくれた。考えてみれば玉美氏は女性と二人きりで飲むなんて2年4ケ月16日ぶり。多少なりとも緊張する。これはデートといえるのかも。べつに栄子さんに乗り換えたというわけではない、が玉美氏にとって栄子さんは忘れられない存在となりつつあった。

 好きな人がいるのに、他にも気になる人が現れた。自分はそんないい加減な人間だとは思っていなかったのに・・・・。これはわりとよくある話。別にいい加減なわけでも、本気じゃなかったわけでもない。ただ、気持ちの種類が違うだけ。どういうことかというと、好きになる人と自分が求めてる人は違うということ。
 好きになる人は外見やフィーリングなどが重大な意味をもつ。しかし自分が求めてる相手は、外見よりもリアクション、つまり自分が言ってほしいセリフや態度をとってくれる相手。そういう相手は話してみないと分からないし、自分に余裕がないとその存在に気がつかない。好きな人しか目に入っていなかったら余計に。
 そしてタイミングの問題。易の世界で表現すると「大地に朝日が昇れば新しい一日がはじまる」とある。つまり自分が苦しいときや大変な時期が過ぎ去って気持ちに余裕ができたとき、他人を受け入れる余裕ができる。玉美氏はギックリ腰が治って気持ちに余裕ができた。余裕ができたから栄子さんと仲良くなりたいと思ったのだ。 
 「答えは、気持ちが変化したときにでる」とある占い師は言っている。玉美氏も不安な気持ちが、安心した気持ちに変化したから別の可能性が見えてきたのだ。それが答えなのかは分からない、ひょっとしたら新しい恋かもしれない。恋愛のことだけではなく、トラブルのあとや、大きな仕事のあとで自分の気持ちが変わったときは何かに気づくチャンスのときでもあるのだ。






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