鑑定師ブログ

TOKI先生 「易者が語る日常の名言集」25


2019年10月8日
占い師:

25 自然の成り行きに任せていれば、蓄えた力を引き出すことができる

25

 まず、二人が向かった先は二階にあるパワーストーンの店。店というより通路に商品を並べてある露店という感じのところだ。水晶やらラピスでできた指輪やネックレスがあちこちに並べてある。玉美氏はそこに飾ってあるアクセサリーを眺めながら、いつかこんなのをプレゼントするからね、と心の中でつぶやいた。栄子さんはあまりピンとくるものがないと言っていた。店はここだけではない。何店か回れば栄子さんの気に入る石はきっとあるはず。次の店に行こうとしたとき、隣にある食玩フィギュアの店のショーケースが目に入った。そこには玉美氏が以前から気になっていた風の谷のナントカのフィギュアが並んでいた。フィギュア系の店は控えるつもりだったが、本能には勝てない。ここに入ろうと栄子さんに声をかけて、玉美氏はその店に入っていった。
 店の中に入り商品の値段を確認する。1980円微妙な値段だ。探せばもっと安い店もあるかもしれない。玉美氏は一人考えた。振り返ると栄子さんもなにやら真剣なまなざしでフィギュアを物色している。妖怪系のフィギュアをみて考え込んでいた。栄子さんはこの値段でこれだけリアルなものはめったにない。絶対に買うべきだ、と主張していた。彼女は妖怪マニアなのだ。結局その店で玉美氏はそのナントカのフィギュアを、栄子さんは妖怪フィギュアをいくつか買って出てきた。これがきっかけで栄子さんはフィギュアにハマり、そのスジの店を何件かまわり、一休みしようと喫茶店に入っていった。まさか栄子さんがこっちの世界に足を突っ込むとは思わなかった。彼女にそう言うと、栄子さんがオカルトに興味をもったきっかけを語ってくれた。

 これを易の世界で表現すると「自然の成り行きに任せていれば、蓄えた力を引き出すことができる」とある。
 玉美氏は何だかんだと言ってフィギュアの店に入って行った。そうしたら栄子さんも気に入ったフィギュアを見つけオタクの才能に目覚めてしまった。これは目の前に店があったのだからある意味で成り行きに任せた結果と言っていいだろう。そして、彼女はみずからの過去を語り始める。それは一緒にいて楽しいと感じたから、玉美氏がそれだけの価値のある男だと感じたからだ。人を楽しませるということは、そう簡単にできることじゃない。相手のことを思いやる気持ちがなければできないこと。
 池袋のストリートギャングの王は言っている。「おまえは自分がどう見られるかとか、いい人間にみせようとか余計なことを意識してないか。相手のことより先に自分のことを考えていたら、うまくいくものもうまくいかないさ。おれは自分のことなどどうでもいい。ただ相手の反応に集中しているだけだ」と。玉美氏はフィギュアの店に入っても彼女のことを気にかけていたのだろう。彼女の反応を意識しながらさりげなく案内役も務めていたのだろう。だから栄子さんはフィギュアを楽しむことができたのだ。それは玉美氏の実力を示すアピールにもなっていた。つまり、二人で一緒に楽しむその行動が、自らの魅力を引き出すことになるのだ。






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