☆世羅先生~奄美大島の七夕伝説~
占い師:世羅先生
こんにちは、世羅です。
もうすぐ七夕ですね★ 七夕物語というと、仕事を忘れて遊んでばかりいた織姫と彦星に、怒った天帝が、2人を離ればなれにさせた話が有名です。
一方、鹿児島県南部奄美大島には、こんな七夕伝説があります(〃´▽`〃)!
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ある村にミケランという若者が住んでいました。
ある日のこと、ミケランは水浴びをしている天女を見かけ恋に落ちました。
そして天女の羽衣を隠してしまったのです。
天女は、羽衣がないと天へ帰れません。
天女は、ミケランと暮らすことになりました。
やがて二人の間にかわいい子どもも生まれ、穏やかで幸せな日々が続きました。
そんなある日、子どもが、天井に隠してあった羽衣を見つけます。羽衣を見た天女は、急に天の世界が恋しくなり、羽衣をまとい子どもと一緒に天へ昇ってしまいました。
ミケランが帰ると家には誰もいません。
見ると置き手紙がありわらじを1000足作って竹の下に埋めてくださいとありました。
ミケランは、昼も夜もわらじを作り竹の下に埋めました。
すると竹が生えて、天までみるみる伸びていきます。
ミケランは、その竹を昇り、天の国へやってきました。
天の世界でミケランは、天女と子どもに会い涙を流して喜び合いました。
しかし、天女の父親は、ミケランを快く思っていませんでした。そこでミケランに、娘と暮らしたいのなら天国の試験を受けるように言いました。
ミケランは緊張しましたが天女が、そっと、大丈夫ですよ、なんでも言われたことと反対のことをしてください。
そうすれば合格します。と教えてくれました。
ミケランは天女の教えの通り、なんでも反対に考えて、うまく乗り切りました。そして最後に瓜が出てきて天女の父親は、瓜は縦に切って食べると良い、と言いました。
しかし、ミケランはうっかり、縦に切ってしまったのです。その途端、瓜から大量の水があふれ、たちまちミケランと天女の間に大きな天の川ができました。
そうして、2人は分かれ分かれになり、会えるのは、1年に一回。
7月7日だけとなりました。
元々、七夕伝説は、中国から伝わったものですが、それ以前でも災厄を取り除くために、神を迎える乙女が7月7日に、海岸ではたをおるという神話(棚機津女)の伝説があり、中国のお話と一緒になって各地に定着していったようです。
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以上が奄美大島の七夕伝説です(●´―`●)
今年の七夕も織姫様と彦星様が逢えますように…★彡
世羅
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